◎ 続・「ひだまりの待ち人」の話
やっぱり語り足りなかったのでもうちょっとだけ…!もうちょっとだけ語ります!すみません!
書きたさも半端なかった「ひだまりの待ち人」なんですが、書いてからの自分の気に入りようもなぜか半端なくてですね。
内容も仕上がりも、正直「いまいち」と言わざるをえない出来なのに何でこんなにわたしはこの話に執着してるのとか思ってたんですが、
カズマが愛されてるからだわ!とさっき気付きました。
カズマは本編では、リンをひたすら溺愛する係なので、愛情を「受け取る」っていうイメージがなくて。
もちろんリンはカズマが大好きなので愛情ビシバシなんですけど、やっぱりカズマがリンに対する愛情のほうがおっきいと思うんです。
本編でも触れてるんですが、カズマはリンに出会って愛情を「与える」ことにめざめたというか……リンに何か「してほしい」よりも「してあげたい」という気持ちがずっとあるので。(変な意味ではない)
そこはいくらリンが「どきどきさせたい」なんて思って頑張っても、勝てないところなのです。
そんなカズマが、無条件に愛情を与えられてるのって、お母さん存命中のこども時代しかなくて、よく考えたら。
そこを書けたから、「カズマもちゃんともらってたんだなあ」と、なんだか嬉しかったようです。自分。
たぶんカズマは幼少期から優秀だったと思われるので、周りがカズマの所作を見て思うことは「賢い子」とか「しっかりした子」とか…そんな感じだったんだと思います。
そんな中で、お母さんはほんとにあっさりと「カズマは優しい子」って言ってくれてる、という。
わたしはそういうのが書きたかったから、こんなに思い入れが強くなったんだなあ、と。
この、お母さんのことはリンにもちょっと通じてて。
例えば「カズマってどんな人?」って聞かれたとしたら、リンの答えは「私のだいすきな人です」だと思います。(答えになってるかは別として)
お母さんに愛されてたという微かな記憶が、カズマのリンへの愛情になって、それを受け取ったリンは、そのぜんぶをしっかり抱えて離さない……っていう構図(?)ができてる、ような。
……何言ってるのかわからなくなりましたが。お母さんの「優しい子」があったから、カズマはリンをめいっぱい大切にできる子に育ったんじゃないかな、ということがいいたかった!ような!
めいっぱい大切にされてることが、リンのカズマへの愛情…っていう気もします。(王様がリンに「愛されてやってくれないか」って言ってましたが、そんなかんじの意味で)
ちなみに、庭の花がリンを暗示してるってネタばらししましたが、もっとそこわかりやすくしようと思って、カズマに「このはながすきです」的なことを言わせようとしたんですが、あざといのでやめました。
とにかく、簡単に言ってしまえば、いつもと真逆の視点からの「my beloved」だったから、いろんなものが見えてきた結果、思い入れの強いお話になったんだと思います。
「需要」は禁句です。
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