絶倫執事のテーブルマナー
「んッ……、はぁっ……暁、だめ……ぁぁッ!」
男性の反り立ったモノが狭い入口を抉じ開けるようにしながら侵入し、何度も何度も私の中を擦り上げる。
ひしめき合う快感に唇の端からは甘い吐息が漏れ、堪らずテーブルに両手をつくと、揺られたお皿がカチャと音を立てた。
「あっ……、」
びくっと震える私の背後からすかさず檄が飛ぶ。
「瑠璃お嬢様。食事中は食器の音を立ててはいけないと、何度教えれば分かって頂けるのですか? これで三度目ですが」
低く冷たいその声の主は、たった今私にテーブルマナーを講じてくれている執事の暁。
彼はうんざりとため息を吐きながらもどこか厭らしく、意地悪にニヤリと口角を上げて見せる。
そして、入ったままのそれを再びグッと奥まで挿し込んだ。
「ぁっ、ん! 暁が、そうやって邪魔……する、から……ッ、はぁっ……ん」
「邪魔? 覚えの悪いお嬢様への罰なんですから仕方ないでしょう。ほら、しっかり食事をなさってください。このままではいつまで経っても終わりませんよ?」
「んっぁ、あぁっ……!」
暁が椅子に座り、その膝へ私が腰を下ろした状態で。後ろから激しく突き上げられながら、汗ばんだ肌がぴったりと密着している。
私は恐る恐るもう一度ゆっくりテーブルに手を伸ばした。
今度こそ音を立てないように……。
グチュッ…
「ひッ……!? あっ……、ん!」
まるで私の動きを妨げるかのように暁が私のお尻を掴んで揺さぶる。
ぎりぎり音は立てなかったけれど……
「今度はジャムを零したんですか? 本当にはしたないお嬢様ですね。大事なお洋服をこんなにベトベトにしてしまうなんて」
「……っ」
頬がかぁっと熱くなる。
暁のその言葉が、零れたジャムで汚れてしまった袖を指しているのではないことを分かっているから。
"二度目の罰"で暁が私の中に放った精液が突かれる度にどくどく溢れて、スカートに染みを作っているから……だ。
「んっ……! も、うっ……動かさ、ないでぇっ……、あぁっん……!」
「何を仰いますか。これも罰ですよ? 料理を零すなど言語道断です」
薄っすらと笑みを浮かべて暁が深く腰を打ち付け沈める。
暁のモノは一度達しているとは思えないほどに、なお硬く膨らみ続けていて。繰り返される刺激に、私はもう気がおかしくなりそう……。
「瑠璃お嬢様。快感に酔い痴れるのも構いませんが、早く食事を済ませて頂けますか?」
グチュッグチュッ…ズチュッズチュッ
「んっ、わかって、る……けど……はぁぁっん! あぁッ……!」
ズチュッズチュッ…ヌチュックチュッ
「あぁんっ、食べる、から……やめ、てぇっ……、はぁっ」
イッてしまいそうになる絶妙なタイミングで暁が浅く引き抜く。
ほっとすると同時にもどかしくて、疼く身体が熱い。
「ん……っ」
動きが弱められたその隙に今度はしっかりと料理を口に運ぶことができた。
これでようやく、罰が終わる。
……と、そう思っていたのに。
ズブッ…
「ひっあぁぁぁッ……! んん―――!」
一気に内壁まで押し込まれて、淫靡な水音と一緒に思わず大きな嬌声を上げてしまった。
「なっ、んで……はぁぁっ、んん! だめっ、だめ、イッちゃう! あぁぁ……ッ!」
「……ええ、構いませんよ。これは罰ではありません。正しく食事をできたご褒美ですから」
言いながら暁は私をテーブルに抑えつけるように倒し、二つの穴が丸見えになるほど高く腰を持ち上げると、先程までとは比べ物にならないくらい強く激しく突き始めた。
「やッ、ああぁっ、ん……! はぁっう……、暁っ……ぁぁッ」
「はい? 瑠璃お嬢様。何ですか?」
グチュッグチュッ…ヌチュ…グプ…
「……気持ちっ、はぁっ、いい……のっ、ああぁっ……ん!」
果てしなく続くその快楽に、次第に身体は順応して甘い悲鳴を上げる。
「も……イッ……ク、はあっ、んん……も、う……あぁぁッ!」
「ええ、どうぞ……、瑠璃お嬢様の感じるままに―――」
暁がドクンと脈打って達したのを肌で感じた直後、私も背中を仰け反らせながら目の前が真っ白な光で包まれた。
「はぁ……はぁ……、ぁ……」
テーブルに突伏したまま乱れた息を整える。
引き抜かれた秘部からは二人の混じり合った蜜が一筋、太腿を伝って零れ落ちた。
暁がそれをすくい上げて、私の口に指を入れる。
「んんっ……」
ほろ苦い味に顔を歪めると、暁が耳元に顔を寄せて囁いた。
「ご褒美はいかがでしたか? お嬢様。……勘違いなさらないでくださいね? まだ、食事は終わっておりませんよ」
「っ……、ぇ……!?」
「……さあ、続きを始めましょうか? お嬢様」
暁の妖しい微笑みが私を見下ろしている。
私はごくりと息を呑み、終わりのない宴に軽く眩暈を覚えた。
絶倫執事のテーブルマナー【完】
2013/05/24