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「うぅ……鷹斗のせいで腰が痛い」
鷹斗の腕に頭を乗せてぴったりと肌を密着させたまま小さく嘆いた。
が、そんなことなどお構いなしに鷹斗はきつく私を抱きしめてくる。
「いいから大人しくこのままでいろよ。お前抱いてんの気持ちいい」
「でも、せめて服くらい着たって……」
「は? 何言ってんだ。これからもう一回同じコトするっつーのに」
「えぇ……!? も、もう一回!?」
「お前、俺が一発ヤッたくらいで満足すると思ったのかよ。こっちは長年我慢させられた分、色々溜まってんだからな。最後まで付き合え」
そんな乱暴な言葉とは裏腹に、甘く優しいキスがそっと唇を塞いだ。
「ん……」
いつの間にか私の中が鷹斗でいっぱいになっていることに気付いたけど。
調子に乗りそうだから、もうちょっとだけヒミツにしておこうかな……なんて。
私たちの恋は、今、ここから―――。
恋、急速上昇中。【完】
2013/10/25
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