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長い指がゆっくり私の秘部へ辿り着き、ぬるりという感触と共にその中へと滑り込んだ。
「あぁっ……!」
じわじわと何かが込み上げてきて、身体が熱くてたまらない。
見透かしたように鷹斗が意地悪く笑う。
「あーあ……もう濡れてる。ビショビショなんだけど?」
「や、だぁ……っ、んん……!」
唇を噛みしめて首を振ると、くちゅっと水音を立てながら指が動き出した。
「ガマンすんなよ。感じてるお前の声もっと聞きたい」
「んっ……! はぁぁっ、あ、ん……!」
グチュッグチュッ…クチュクチュ…
「ぁっ、んん、鷹斗……だめっ……動かしちゃ、あっぁ……!」
頭の中がふわふわして何も考えられなくて……ただ真っ白な光が目の前に降りてくる。
だけど、その光に包まれることなくあっさりと指が引き抜かれてしまった。
「っと……イクのはまだ早いだろ。これで終わりとかシャレになんねーし」
「はぁ、ぁ……はぁっ……」
「んな物欲しげな目すんなよ、可愛くて困る……。あー、無理。俺がもう我慢できねぇ」
引き抜いた指できゅっとクリトリスを軽く摘ままれて私は甘い悲鳴を上げた。
そしてびくっと跳ね上がる身体を抑えつけるように、ベルトを外して取り出した鷹斗のモノがそこに当てがわれた。
「指とコッチ、どっちが欲しいの? お前は」
「……っ、それは……」
硬く膨らんだモノが割れ目をゆっくり擦り上げる。
私が恥ずかしがるのを分かっていてそんなことを聞くんだから、やっぱり意地悪だ……。
「どっちだよ? 早く選べって」
「……鷹斗、の……」
「んあ? 聞こえなかった。何だって?」
ニヤニヤといやらしく私を見つめる鷹斗から視線を逸らして小声で答える。
「鷹斗の、が……いい……」
あぁ……自分がこんなことを口にする日が来るなんて信じられない。
でも、鷹斗はようやく満足したのか少しだけ嬉しそうに微笑んで、私のおでこに甘い口付けを落とした。
それからゆっくりと私が息を吐くタイミングに合わせて腰を沈めていく。
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