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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





『料理』と『シャツ』
2014/10/27 01:11


差し出されたタッパーに首を傾げるとぐ、と押し付けられた。それよりも俺はその白いシャツ(白にピンクのレースと思われる)から透けて見える下着が気になるのだが、取り敢えず礼を言って受け取った。先輩は真っ赤な顔して美味しくなかったらごめん、試合頑張ってと言うとあっという間に去ってしまった。受け取ったタッパーを思わずまじまじと見つめた。あの料理が苦手な先輩が差し入れ。ちゃんと食べれるものなんだろうな。ドキドキしながらタッパーの蓋を開けると、俺の好きなレモンのはちみつ漬けだった。ひとつとって食べてみると、甘酸っぱくて美味しくてこれはほんとに先輩が作ったのかと疑ってしまう。だけどさっき先輩は指にばんそこえーどが貼ってあったから、これはやっぱり先輩が作ってくれたんだろう。

「よし!!」

気合いの入れ直しだ。ほっぺたを思い切りばちんと叩く。
今日の試合は絶対に勝って!先輩にこのタッパーを返そう。そしてその時に先輩にお礼を言うんだ。「先輩のレモンのはちみつ漬け美味しかったです!また今度の試合の時もお願いします!」って。







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