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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





パロディ
2015/01/14 21:24



我に返って焦った。熱を持った自分の手が信じられない。今、私は何を……。小野田くんがが瞼を伏せてごめんと言った。違う、謝るのは私の方なの。だって触れられたら知られてしまう。貴方だけには知られたくないんだ。無垢で美しいあなたが好きだから。傷ついた腕よりも心の蔵の辺りが鈍くいたんだ。

( 上記の小野田視点)
突然手を払われて驚いた。治療を、と言おうとして彼女の目を見て言葉を飲み込んだ。恐れている――僕を。俯いて気づいた。今日の僕は手袋をしていない!普段あれほどするようにと金城さんに言われていたのに。僕のバカ!
これじゃ彼女が嫌がって当然だ。 だって僕の手は彼女の中の何もかもを見通してしまう。 ごめんと咄嗟に謝った。こんな手がなければ傷ついた彼女を直ぐにでも治療することができるのに。こんな手でなければ。申し訳ないのと悔しいので 唇を噛んだ。






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テーマ「人外ファンタジー」
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