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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





『もし』と『醜い』
2014/12/18 16:12

私は東堂君が苦手だ。清廉潔白で美しく、自信で満ち溢れた彼は眩しい。文武両道の彼は学園の人気者だ。もし彼女ができたらそれは可愛い少女だろう。私などではなく。好きだと私を見つめて東堂君が言った。私は東堂君が苦手だ。彼の全てが私を夢中させる。「ごめん」こんな醜い私は貴方には相応しくない






完成版

私は東堂君が苦手だ。清廉潔白で美しく、自信で満ち溢れた彼は眩しい。いつも大きな声でハキハキとしゃべり、立ち居振る舞いには気品を感じる。実家が古くから続く旅館だからというのもあるだろう。文武両道を地で行く彼は学園の人気者だ。もし彼に彼女ができるとしたられはとても美しい少女なんだろう。 私などではなく。 「君が好きだ」 東堂君は真っ直ぐ私を見つめて言った。私は東堂君が苦手だ。この真っ直ぐな目も、そのハキハキとしゃべる声も、なにもかもが私を夢中させる。 「ごめん」そう言って直ぐに来た道を駆け足で戻った。彼の隣に立つのは私みたいな女の子じゃなくて、可愛くて健気な女の子だ。こんな醜い私は貴方には相応しくない。







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