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診断メーカーを元に書いた140文字のお話。夢だったりオリジナルだったりいろいろです。





ポッキーの日
2014/11/12 01:26


「ポッキー?」
「今日はポッキーの日なんだって。つい買っちゃった」
「ケッくだんね」
「食べない?」
断ろうとしてお腹がなって彼女が苦笑した。袋ごと差し出されて、一本だけ貰う。ちょうど朝練の後で腹が空いていた。
彼女がポッキーをくわえてもごもごと口を動かしているのに一向に短くならないことに気がついて首を傾げた。変な食べ方だ。俺の視線に気づいた彼女が「チョコレートだけ舐めてるの」と、口からポッキーを出して言った。三分の二くらいチョコを舐め取られたポッキーは彼女の唾液でぬらぬらと光っていた。彼女はまだ残っているチョコを真っ赤な舌でべろりと舐めると上目遣いに俺を見上げる。
「そーだ、残り上げるよ。私もういらない」
「……アンガトネ」








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