加糖様◆3000HIT祝い小説

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世界征服計画議案



※2年後、沖神

2年ぶりの地球、江戸の街、歌舞伎町。
往来を傘を差しながらあるいている神楽さん。


その歌舞伎町の中を黒々しい高級感あふれる車がゆっくり低速で走っている。

「ここで止めてくれ」

男がそういうと運転手はブレーキをゆっくり踏み、車を路上脇に停めた。
お付きの者が後部座席のドアを開けると、真選組の隊服の上にものものしいマントを翻す男が出てきた。

「ご苦労。先に行っていいぞ」

そう男は付き添いの者に言った。
とても堅苦しそうに。

「カイザー様いいんですか?」
「ああ、おって連絡するから待機してろ」

バタンとドアが閉まった。

男はカツカツと往来を歩いてく。
どんどん進む足を速めて、歩きから小走り、そしてダッシュ!
そう目指すは藤色の傘をさして、オレンジ色の髪の毛をサイドに垂らしてるヘソ出しルックの豊満なボディの女。

「みつけた」

男は満面の笑みを浮かべながら、その女のくびれたウェストの素肌に腕を回して思いっきり後ろから抱きしめた。
軽々しく女の体は男によって持ちあげられた。
そしてくるくると回ったから女が持っていた傘は手から離れ、地面に転がった。

「ひゃああ!!」

3回ほど回ったら、男はストンと女をおろした。

「おかえり。ずっと待っていた。神楽」

「た…ただいまアル…総悟」

私が一番会いたかった人物、今さっきまで私を振り回していた男は沖田総悟。
エビフライみたいに最後に取っておくつもりが、いただきますと同時に食べた気分。
2年ぶりに会えた恋人。
うれしくってうれしくってにやけてしまう。

「お前なんだか口調変わったアルナ」

「ああ、立場上な。変か?」

「噂で聞いたんだけど、バカ変な帝国を仕切っているらしいナ」

「見に来るか?」

そういって総悟は先ほどの車を呼び寄せ、私を連れて真選組もとい帝国へと行った。

---

私は、ソーゴ・ドS・オキタの取り仕切る帝国を見てきて、今、カイザーの専用の執務室に通された。
ご丁寧にも執事っぽい人が紅茶を出してくれた。
紅茶の上に浮かぶレモンを見ながら、一口、口に含む。

「お前もすごく上り詰めたんだナ」

いい匂いが鼻へと抜けていった。

「ああ、もう私に不可能はない…だがひとつだけ成し遂げていないことがある」

「へー…そうなんだ」

興味ないから、適当に相槌っと。
ぐーっと残りの紅茶を飲み干そうとしたら、

「私と一緒にならないか。」

ブッ!!
吹いてしまった。
けほけほ、咳払いしながら、整える。

「神楽の為なら地位も名誉も捨ててやろう」

「…え?」

そう戸惑った瞬間に壁へダン!と軽く叩きつけられた。
総悟の足が私の両足の間に入って動こうにも動けない。
私は軽く左手で総悟の体を押し戻した。

「神楽だけが俺の自由にできないんでィ」

真剣に見つめる総悟。
私の股の間に入っている総悟の右足がどんどん私の足の付け根をぐりぐりと圧迫した。

「や…やめるアル!」

「なァ、神楽。俺のモンになれィ」

「あ!やめ!だめアル!口調戻っているアル!」

「あんな喋り方は下衆どもの前だけでィ。やっぱ素が一番だねィ」

「そんな事しなくても、とっくに私は総悟ものアルヨ!悔しいけどお前に心奪われっぱなしヨ…2年経って久しぶりに会えただけでもスッゴく嬉しいのに、その上、スッゴくカッコよくなってるし…!」

「じゃあ、神楽の心も体も俺のモンなんだな?」

「そうアルヨ!で…でも、私なんかの為に総悟が…そんなのダメアルヨ!」

「ほおーちゃんとハッキリ言いやしたねィ。録音もバッチシとれやした。えーと…誰が捨てるって?この俺が。んなの、嘘に決まってんだろ。どっちとも手に入れてやらァ」

「おまえ…!芝居だったアルか!?」

「だったらどうなんでィ」

「ムキー!!」

「ファーストレディーはお嫌いかィ」

「私と総悟で世界征服…いい響きアルナ」

「ちったァ規模でかすぎじゃねーかよ」

「夢は大きい方がいいって誰かさんが言ってたアル」

「じゃ、そういうことで」

総悟がそう言ったら、私の体を横抱きにして部屋の奥のベッドへ寝転がせた。
あーベッドふかふかで気持ちいいな。
って浮かれていたから逃げるには遅かった。

「へ…?」

バサッ!と落ちる総悟のマント
それから、シュルシュルと真選組の隊服を脱いでいる。

「な…何するアルか?」

ギシっと総悟がベッドに上がってきて、私に覆いかぶさった。

「何って2年前の秒針を動かすだけでィ。こっちはずっとお預けくらってたんだから覚悟しろよ?」

「ちょちょちょ!心の準備が…!だって私初めてアル!」

そうそう言ってなかったけど、2年前はキス止まりな私たちだったのだ。

「さっきハッキリ言ったじゃん。心も体も俺のモンだって。なんなら証拠がありやすよ」

「卑怯ナ!うあぁァツ!!待つアルーッ!!」
「待たない…好きだよ、愛してる、神楽」

「ひゃぁぁ!!ヘルスミー!」「ヘルプミー、な」
そうして、ソーゴ・ドS・オキタ・ジュニアが誕生いたしました。


☆おしまい☆


*********
西井様に捧げます!
いつもありがとうございます!
3000HITおめでとうございました☆





3000HITのお祝いとして
"ニッチ"の加糖様より
頂戴しましたぁぁあああ!!
私の描いた2年後絵を2枚も
使用して書いて下さいました!!
まさかこんなに素晴らしい小説に
して頂けるとは…!!
ううう感激です(TωT)
本当にありがとうございましたー!!!


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