朝、…寧ろ早朝。ケータイのバイブレーターによる振動で目を覚ました。まだ日も上がりきっていないというのに誰だと思いながらケータイを開く。時刻は04:57。時間を確認しケータイのトップに表示された新着メールを開く。開いてから気付いたが同じ時刻に二通のメールが届いていた。相手はウスラトンカチ、あと馬鹿亜弥だ。二人揃って何だと言うのか。こんな時間に起こされて俺の機嫌はとんでもなく悪い。どのくらいからというと…、バレンタインに女に追い回されている時に匹敵する。それに、この二人は俺の朝の機嫌の悪さを知っている筈だ。それを知っていてこの時間にメールをよこすとは…。どれ程急ぎの用だというのだろうか?くだらない内容だったら思わずケータイをへし折ってしまってもおかしくはない。嫌々ながら阿保二人からきたメールを順番に開く。





from:ウスラトンカチ

本文:
外見てみろってばよ\(^∀^)/
    -End-


from:愛しの亜弥チャン

本文:
外見てみろってばよ\(^∀^)/
    -End-








取りあえず、今一番言いたい事は一つだ。

あの糞アマ…、俺のケータイ勝手に弄りやがったなッ!!!?

何が『愛しの亜弥チャン』だっ!!胸糞悪い名前入れやがって…、朝から吐き気に襲われる何か最悪にも程がある…。それに何なんだ?全く同じ内容を二人して送る必要があってのか?しかも、同時刻に。
……何だか気乗りしないが仕方なくメールの内容に従い外を見るためカーテンを開く。カーテンを開けると阿保二人とサクラにカカシがいた。阿保二人が妙に挙動不審だ。そわそわしすぎでトイレにでも行きたいんじゃないかと思う。特にウスラトンカチ。気持ち悪いから止めて欲しい。朝から俺に何回吐き気を感じさせれば気が済むんだ、コイツ等。
ウスラトンカチの気持ち悪さにどうしようかと思っていると、またもやケータイのバイブレーターがブーブーと音を鳴らす。今度は何かと思ってケータイを手に取る。しかも、今度はメールではなく電話だ。阿保女の方からだ。まだ設定を直していなかったので『愛しの亜弥チャン』と表示さている。吐き気がする。その吐き気をぐっとこらえて通話ボタンを押す。










「朝から何のつもりだ。それにテメー、俺のケータイ勝手に弄りやがったな。」

「まーま!そう怒らない〜★爽やかな朝には似合わないよん♪」

「…気持ち悪いからヤメロ。」

「ちょっ!?素で傷付くんだけど!!!」

「傷付いとけ。」

「酷いっ!!!?」

「……おい、何も用が無いなら切るぞ。今何時だと思ってやがる。」

「ちょちょ!!待った待った!!用事ある!!外見てよ、外!!あと、窓も開いて!!」



面倒臭いが、言う事を聞かないとまた煩いのが目に見えているので仕方なく窓を開ける。











「あ、開いたってばよ!!」

「よしっ!!はい皆!!行くよーー!!」

「せーのっ!!



「「「「誕生日おめでとう(てばよ)!!!」」」」





騒々しい朝

(……煩い。)
(え!?開口一番がそれ!!?)
(いやいや、照れ隠しでし…うわ!?何すんのサスケ!!)
(その黒いマスクを赤に変えようとした。)
(恐ッ……!!!)





+++++++++++++++――… 。

誕生日おめでとう!!サスケ君!!
こんなものだけど、
君に捧げるよっ!!

もう皆に、
誕生日祝われて照れればいいよ!!
照れ隠しに全力で
カカシを始末しようとして、
ナルトが文句言って、
サクラが苦笑して……、
楽しいお誕生日を過せばいいよ!!

あ、因みに以下からおまけです☆








〜近所迷惑なのでサスケの部屋にて〜



「うひょ〜!!涼しいってばよぉ〜!!」

「サスケの部屋快適だねぇ〜!!」

「……おい。」

「なんだってばよ?」

「何でこんな中途半端な時間に来たんだよ、お前ら。」

「「…………。」」

「何黙ってんのよ!!ナルトと亜弥が寝過ごしたんでしょ!!」

「…………。(呆れかえった様な眼)」

「じ、時間なんか気にしてんじゃねーってばよ!!」

「そ、そうだそうだ!!今が誕生日である事には変わりないんだい!!」

「(そんな良く解らない汗ながしながら言っても説得力無いのにね〜。)」




end

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