冬空の下、貴方の姿を思って空を見上げる。 星がいくつも輝き、輝き、目を逸らす事を許してくれない。 いつまでも見ていたいのは山々だが、薄着で外(ベランダ)に出てしまったので行ったん部屋に戻りマフラーを取って来る事にする。 ああ、やはり部屋の中は暖かい。 少し外に出るだけのつもりだったので暖房を付けたままにしていたので部屋に入った瞬間、暖かい空気が迎えてくれた。 少し出がたくなってきたがマフラーを探す。 …はて、何処に置いてしまったのだろう? ……あ!あった、あった。 ソファーに置いてあるクッションの下敷きになっていた。 何だかくたびれてしまっているが気にせず首に巻きつける。 暖かい部屋にあったからか首に巻きつけた瞬間、柔らかな暖かさが首を包んだ。 外に戻ってみると晋助がいた。 ―何してんの? ―……散歩。 ―寒いの苦手なのに? ―……いいだろ、別に。 ―ふふっ、まあ…いいけどね! 鼻の頭を赤くして寒そうにしている姿が何だか可愛くて、嬉しくて、頬が緩む。 どうせ会いに来たくせに意地を張って本当の事を言わないあたりが晋助らしい。 今も恥ずかしいのか目を合わせてくれない。 本当に、可愛いところがあるんだから。 ―……ねえ。 ―ん? ―星、綺麗だね。 ―……あぁ。 ―………。 ―…………。 ―………。 ―なあ、 ―ん?何? ―………、 ―何なの? ―………手、貸せ。 ―……へ? ―さっ、寒いんだよ!! ―……! 恥しがり屋な彼 (ふふっ、はい!どーぞ。) (……あぁ。) (………。) (………。) (晋助。) (ん?) (大好き。) (………ちょっと、黙っとけ。) |