今日の留守番組は私と田噛くんと平腹くん。
 そろそろ昼食にしようかなと食堂に足を踏み入れると、寝間着姿で寝ぐせがつきっぱなしの田噛くんがもむもむとサンドイッチを頬張っていた。 テーブルの上のトレーにはかぼちゃのスープとたまごサラダ、ソーセージにヨーグルト。 あれは、今日の日替わりモーニング。 半分寝ているため、彼の口が動くペースはものすごく遅い。 そもそも起きてくるのも異常に遅い。 この時間にくる田噛くんの朝ごはんをまだ残しておいてあげるなんて、キリカさんはなんて優しいんだ。
 彼女の心遣いに感動しながら、かつ丼を注文する。 鍛錬のあとで疲れたから、大盛り。


「……共食いかよ」
「はい!?」
「あ?」
「いまブタって言いましたよねえ!?」
「お前にしては物分りがいいな」
「なにその上から目線! ちょっとみんなより脳味噌のシワが多いだけじゃん! ばかにしすぎだし!」
「脳味噌のしわの数と知識は関係ねぇぞ」
「うっ、うっさい! ていうかなに!? この時間に朝ごはん食べに来るとか、非常識じゃない!? なんで朝ちゃんと起きないの!?」
「クソが」
「返事するのが面倒なとき クソが ですませるのやめてもらえませんかー!?」
「なまえ一緒にメシ食おーぜ!! オレからあげ食いたい!」
「うわあ!? ひ、平腹くん、いいいつからそこに!」
「いま! お、かつ丼!? オレもそれにしよーっと!」
「いまからあげ食べたいって言わなかった!?」
「えー? だってオレ なまえと一緒がいいもん」
「ん、んぐぅ、平腹くん……あなたってひとは……」
「キメェ」
「な! あっちで一緒に食おーぜ!」
「え、田噛くんは?」
「田噛は一人でもいいって」
「は?」
「だって田噛すぐなまえのこといじめるしな!」
「たしかに」
「は?」
「食い終わったら駄菓子屋行こーぜ。 ガムの当たりあんの」
「うん」
「クソが!」
「いたい! 髪ひっぱんないでよ!」
「うわ田噛小学生かよ!!」

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