「ぱんつが」
「ぱんつというか、肌着類がごっそり。ご丁寧にストッキングまで」
「なまえのぱつんを盗むなんて度胸のある犯人だなぁー、ははは」
「笑いごとじゃないんですってば!こっちは手持ちの下着全部なくなっちゃったんですから!」
「あれ?じゃあ今はなにをはいてるの?」
「…………」
「…………」
「俺のでよければ貸そうか?」
「結構です!!」
「本当に?まだはいてないから新品だよ?」
「あれでしょ、この前のビンゴ大会で木舌があてたやつ。ぱんついっぱいに海の幸って文字が印刷されてるやつ」
「なぜ海の幸」
「わかんない」
「出張から帰ってきた災藤さんのおみやげだよ」
「そういえば災藤さん今はどこに行ってるんだっけ?」
「有馬温泉」
「この世の温泉観光地じゃないですか。あの人税金でなにやってんですか?本当に仕事してる?」
「そういえばなんの話してたんだっけ」
「ぱんつ」
「そうだ。なまえのどスケベぱんつだ」
「いやいや!普通のですから!」
「いやいや!下着泥棒に合うくらいだから、相当どスケベなランジェリーだったと俺は考えるね。いるんだよなぁ、なまえみたいな子。一見おとなしそうなのに脱いだらものすごい子。すけすけのフリルと紐だけでできてるようなぱんつはいてる子」
「いやいやいや!?はいてませんからね!?」
「じゃあどんなだっていうんだ!言ってみろよ!」
「白地にレースの……ッハ!」
「気づいたようだな」
「誘導尋問とはこしゃくな……」
「それでなまえちゃんはどうしてほしいんだい」
「犯人を見つけ出し次第、血祭りにあげて頂きたい」
「ひえっ」
「汚れ仕事は獄卒の勤めでしょ?」
「いやな言い方だなあ! で?盗まれたぱんつはどんなの?」
「関係なくない!?」
「あるよ!仮に犯人を捕まえたとしても、証拠となるなまえのぱんつが見つけられなければ罪人扱いにはできないんだからね!そのためには、盗まれたなまえのぱんつのデザインを俺たちがよーく把握しておく必要がある!もちろんみんなで捜査をするから他の獄卒たちにもそれを伝える!」
「公開処刑かな」
「大丈夫だ!みんな君が思ってるほど君のぱんつに興味はない!むしろ君のぱんつのデザインを知らされたことで被害届を出したい気持ちにさせられるから」
「ひどい言われよう」
「ごめんなまえちゃん……こいつ酔ってるんだ。あとで俺のほうからきつく言っておくから」
「はぁ」
「それにしても本当にいるんだなぁ、下着泥棒ってのは。俺も酔っ払って帰って、気づけばなまえのぱんつ握りしめて寝てることがあったけど、盗もうと思ったことはないなぁ」
「犯人お前じゃねぇか!!!!」

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