「なまえにとって、オレは特別?」
「特別だよ」
そういって微笑んだなまえの眼には真夜中の星のような煌めきが静かに宿っている。
特別。それはたしかに本当であったけど、オレの望んだものじゃない。
オレの望む特別と彼女の答えとなる特別はいつもすんでんのところで食い違っていた。
「田噛のことも、特別?」
「特別だよ」
そうだなまえはあのとき確かに、オレたちふたりは特別なんだと言った。ふたりとも、大事なんだって。そうだろ。
「でも田噛とだけ、セックスするんだな」
うそつきめ
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