2013-7-8 Mon 6:2
ランドンとケネス

「なんだ、これ」
「見てわかんねーのか、ササノハだよ」
「あーなんか警部が言ってたな、みんなのノルマが達成率が悪いからオリヒメとヒコボシに頼むんだって?」
「そ、それで皆にも景気付けに願いごとを書かせるって。一人一個は絶対書くらしいぞ」
「へー、この紙に?」
「なんだっけ、ああ短冊だ。そう、かけとよ。なんて書くんだ?」
「え? “嫌なことが起きませんように”」
「っぷ、お前ほんとネガティブ! ダサ過ぎだろその願い事!」
「は、はあ?! ダサいもくそもねーだろ! じゃあランドンはなんて書いたんだよ??」
「“ケネスが仕事やめますように”」
「…」
「…(にこ)」
「酷くね?」

五天王

トニ「ハロー! 皆起きて!」
サイ「うわっ、なんだ!?」
ハロ「〜ねむい、」
トニ「二人とも偉いよ、あとの二人は…」
パシ、エイ「ぐー」
トニ「寝たふりしてたら指折るよ」
パシ、エイ「おはよう」
トニ「うん、おはよう」
パシ「朝の4時に何の用なの。てか、その草なに?!」
トニ「面白い他国の文化を聞いてね、実践してみようかと思って」
エイ「俺たちを巻き込まないでくれると嬉しいね、君一人でやりなよ。昨日は徹夜で眠いんだけど」
トニ「酷いよ、エイルマー。僕は大好きな四人のために今日どんだけ準備をしたと思っているんだい? まあ強制はしないよ。やらなかった奴は指折るけど」
パシ「強制じゃん! 尋常じゃないくらい強制じゃん、それ!」
ハロ「眠いからやるなら早くやろうぜ。ねみー」
トニ「さすがハロルド、じゃあコレに願い事書いて」
サイ「なんだそれ、願い事なんてねーぞ」
エイ「…まさか、それタンザク?」
トニ「わあエイルマー正解! やっぱりエイルマーは頭がいいから話が早い!」
ハロ「なるほどね、でもサイラスが言ったとおり願い事なんてないけど」
トニ「良いんだよなんでも! 警察がケネス以外死にますように、とか、明日はいっぱい人を殺せますように!とか!」
パシ「相変わらず電波だね、お前!」
サイ「“明日はいっぱい人を殴れますように”」
トニ「いいねいいね、その調子!」
エイ「“ムカつく奴らの最高の秘密が手に入りますように"」
トニ「うんうん、素敵な願い事!」
ハロ「“金”」
トニ「まさに外道!」
パシ「“金と女の子に囲まれて風呂に入りたい”」
トニ「勝手にすれば」
パシ「俺の時だけ合いの手酷くね?!」
トニ「そうだなあ、僕は…」
パシ「誰かトニーのタンザク見てきてよ」小声
エイ「やだね、殺されたくないもの」小声
サイ「同感」小声
ハロ「でも面白そうだよね、だってあいつ全部欲しいもの持ってるし、全部自分の思い通りにすんじゃん。もう願い事なんてないんじゃねーかと思うけど」小声
パシ「じゃあじゃんけんで負けた奴聞いてこよーぜ!」小声
エイ「だいたい言い出しっぺが負けるよね」小声
「じゃんけん、ぽん!」
パシ「ふおおおおおおお」小声
エイ「ほらね」小声
サイ、ハロ「早く行って来いよー」小声
パシ「こんな時だけ気が合うんだから、君たち二人は!」小声
パシ「な、なートニー?」
トニ「なんだい?」
パシ「何かいたの?」
トニ「え?」
パシ「あ、言いたくないなら良いんだよ、ほんと! てか、人の願い事なんて聞いても楽しくないし、やっぱなし、ごめ…」
トニ「ああ、僕の願い事ね、教えて欲しい?」
パシ「ほんと?! うん、めっちゃ聞きたい!」
トニ「僕は“ケネスが僕の魅力に気付いて僕にメロメロになったあと、自ら僕の手元に来て告白してくれますように。そして僕はその期待に答えてプロポーズをして、結婚しますように。その後初夜を迎え、もうケネスは僕じゃないと物足りないって体になってずっと僕といること、死んでも僕の体ってことも約束してくれますように。そうして僕たち二人は世界一幸せな夫婦になれますように”って書いたよ」
四人「「刑務所入れ、変態」」



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