→ちゅーとかしてます
*ずれた歯車(ブラッド)
『隊長の命令には、従えません』
無線の向こうからシエル先輩の機械的な声がした。
「シエル!」
「シエル先輩!? お願いです、戻って…!!」
『…すみません』
ぶちり、と無線が切れる。ざあざあと雨の音がうるさい。
「…俺っ、ちょっと行ってくる…!!」
「ロミオ先輩!待って…!」
「おい、ロミオ!あのバカっ!!」
ギルバート先輩と私の声に振り向くことなくロミオ先輩は走っていく。
「わたし、いく…!ロミオ先輩っ私も行くっ!!」
「な…!」
「コウタ隊長と私で行きます! みんな、冷静になって下さい…!コウタ隊長!行きましょうっ!」
「…駄目だ」
「な、コウタ隊長っ…」
「ちょっと落ち着けって。肩に力が入りすぎてる」
「っ…」
両手を握りしめる。コウタ隊長の言ったとおりだ…。深呼吸をする。落ち着かなきゃ。
「…すみませんでした。大丈夫です、行かせてください」
「ここの指揮は俺が引き継ぐ。ジュリウスと2人で行けるか?」
「はい!行きましょう、ジュリウス隊長!」
「ああ…!!」
神機を手に取って防護服に身を包む。 赤い雨の中、2人で走り出した。
こっちを向いてよ!(ロミオ)
いらいら。ああ、もう! 確かにさ、俺の方が弱いし、チビだし、ドジばっかりしてるけど。 隊長より趣味が合うし、一緒にバカできるだろ。
「隊長、隊長って」
「ろ、ロミオ先輩…?」
両肩を壁に押さえつける。びくりと肩を震わせて目が見開かれた。
「俺はお前を好きだっつーの!」
「えっ!あ、ああああのっ」
そのまま何も言えないように強引に口をふさいだ。
「俺にしとけよ、ばか」
(……みたいな展開はどうだ!)(ロミオ先輩、さすがイタリア人です!ちょっとキュンとしました!)(ちょっとかよ!)
暇を持て余した2人の遊び。
隊長がイタリア人の苗字だと聞いて(ジュリウス) ※肌色め注意
ベッドの中で身体を起こそうとする。眠っている隊長にがっちりと抱きしめられたままで動けない。
「うう…もう無理…」
身体が重い。隊長を起こさないようにそろそろとベッドから抜け出そうとする。
「ん、どこ行くんだ」
「!あ、あの、そろそろお部屋に戻ろうかなあと…」
「明日のミッションは休みだから大丈夫だ」
「えっ!?いや、あのっ」
「いいからこっちに来い」
「ひえっ!も、もももう無理ですっしんじゃうっ…!やあっ待ってくださいいいっ…」
(うう…足ががたがたする…)(あれ、なんか具合悪い?だ、大丈夫?)(だいじょぶ…ありがとね、ナナ)
恋人がイタリア人だと色々大変なのかなあと勝手に妄想…。
テストと罰ゲーム(ジュリウス) ※隊長とお付き合いしてます
「…俺の説明は分かりにくいか?」
「い、いえ…!ただちょっと、偏食因子とか神機の仕組みとか難しくって…」
「そうか…」
たくさんのばつが書かれたテスト用紙にジュリウスは頭を痛める。
「まあ、俺たちの役目は戦うことが重要で座学はあまり必要ないのだが…知識として知っておくと役に立つから」
「は、はい…頑張ります」
「ああ。分からないことはなんでも聞いてくれ」
ジュリウスの用意したプリントの問題を必死に解いていく。
「ああ、そうだ」
「?」
「では、間違えたら罰ゲームをするのはどうだ」
「ば、罰ゲームですか?」
「何かプレッシャーがあれば普段よりも頭が活性化するかもしれない」
「隊長って意外とスパルタですよね…」
「部下の指導をするのが上司の役目だからな」
困ったように笑った後、どうするか…と考え出した隊長。本当に罰ゲームするんですね…。
「間違えた数だけキスでもするか?」
「えっ!!」
「そうしよう。それじゃあ頑張ってくれ」
「あっ、えっ、え、あのっ!」
「あと20分だぞ」
「えええ本当にやるんですかあああ」
嬉しいやら恥ずかしいやら。涙目になりながら問題用紙を向き直した。
(…なんで正解が減っているんだ…)(す、すみません…!どきどきしちゃって…)(…約束だからな。ほら、目を閉じろ)
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2013/11/11 01:47
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