◎好きな子に冷たくしちゃう小6日吉


「ねえねえ長太郎くん」

「なにナマエちゃん?」

「今日日吉くんち行って遅れたお誕生会しようよ!」

「いいね楽しそう」

「オレは良いなんて言ってないぞ」

「ダメなの?」

「鳳は良いけど名字はダメだ」

「えーなんで」

「ダメなもんはダメだ」

「日吉くん酷い…あ、私ぬれせん買ってきたんだよね」

「ぬれせんって?」

「ぬれてるお煎餅だよ長太郎くん」

「そうなんだあ」

「しかも本場だよ!」

「へぇ凄いね」

「それもって日吉くんち行こうと思ったのになあ…ダメなら仕方ないね」

「じゃあ2人で食べるしかないね…」

「跡部さまに差し入れしようかな…」

「待て、オレが悪かった名字」

「え?」

「オレんち来て良いよ」

「ほんと!?」

「オレの誕生会するんだろ?」

「もちろん!」

「そ、その…ぬれせん持ってこいよ」

「うん!ねえ長太郎くん、樺地くんも誘って皆で行こうよ」

「ううん、オレやっぱいいや。ナマエちゃんだけ行きなよ」

「えーなんで?」

「だってその方が嬉しいって日吉くんは。ね、日吉くん?」

「は?」

「なになにどういうこと?」

「鳳、お前…!」

「じゃあ頑張ってね日吉くん!」

「長太郎くんバイバーイ。」

「…」

「あれ?日吉くん顔赤いよ大丈夫?」

「なんでバレたんだ…」

「えっバレンタイン?」

「違う…オレは別に」

「もちろん日吉くんにもあげるよー!」

「そうかよ、ありがと」

「(どうせ義理だろうな)」

「(本命なんだけどなあ…)」


091231
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