涼しい木陰を歩いていると大木の下にベストを着たちょんまげの忍が涼んでいるのが見えた。なるべく体力を使わないようにして、それでもなかなか速く彼の側に寄るとシカマルは私をみやる。


「シカマル休憩中?」
「いや今日はオフ」
「私も任務ないんだ」
「へえ珍しいな」
「なんか何もないってのも疲れるもんだよね」
「平和ってことでいいんじゃねぇの?」


シカマルは手を頭の後ろで組んで木に寄りかかる。私も続いて木に背中を預けた。ひんやりとした感覚とゴツゴツした感触がなんだか気持ちよかった。でもやっぱり暑い。青空を見たらなんだかブルーハワイのかき氷が食べたくなった。


「シカマルー、かき氷食べたい」
「勝手に食えばいいだろ」
「お金ないからおごってよ〜」
「は?」


お前なあ、と呆れた顔のシカマルに私はお願いする。結局10分後には私は舌を青く染めて、同じように緑に染めたシカマルと舌を見せ合って笑い合うのだった。

タイトルにやり
10summer
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