「行くよ!炸力符!」

しいなの攻撃をあっさり避けたマグニス。けれど、避けた着地部分にジーニアスが「ロックブレイク」を完成させた。地面から突き上げてくる隆起にふらつきながら、クラトスが魔神剣を放った。

「エンジェルフェザー!」

クラトスの攻撃を受けながら、ロイドへ向かって行こうとしたマグニスをコレットの天使術が塞ぐ。

「ロイド、大丈夫だな?」
「もっちろん!」

シエルが何やら意味深に笑う。FOF変化みたいなものかしら、と思ったところで、あることを思い付いて、リフィルに振り返る。ちょうど、傷付いたクラトスやコレットに回復をかけ終えたあとだった。

「獅子戦孔!」
「魔王絶炎煌っ」
「「獅子爆炎陣!!」」

炎と斬撃を受けながら、マグニスは悲鳴を上げていた。それでも、やはりすぐには倒れない。このあとを考えていなかったのか、シエルは少し呆れていた(ディスト並の生命力ね)炎がまだ消えないうちに、リフィルがレイを唱え始めた。そして、


「天候の満つるところ我はあり、黄泉の門開くところ汝あり…」
「…は?いや、セレネ!!ちょっと待っ…!!」

シエルの慌てたような声が聞こえた、が無視。何やら青ざめるクラトスやシエル、それにジーニアスを無視しながら、リフィルと視線を合わせる。ちょうど、レイが完成する手前だった。そのリフィルとほぼ同時に杖を掲げる。そして、

「「プリズミックスター!」」


「……お、鬼だよ、」
「セレネもだけど、姉さんまで…」

(な、なんで…ジェイドの秘奥義…?!)


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