― 池袋にはこんな都市伝説があるという ―

― 童顔で短髪な来良の男子生徒には手を出すな、と ―

― 手を出したが最後、怪物に殴り殺されて鮫に喰い殺されるらしい ―





「なんて、噂が流れてるらしいですよ、先輩」

「それって僕のせいじゃないよね…青葉君と静雄さんのせいじゃん」


苦笑いしているものの、最近ではクラスメイトにも恐がれている毎日……正直辛い。


「だって帝人先輩を守りたいだけなんです…ダメですか?」


と、上目使いに言われても心に響くはずもなく

「だ め !」

「ちぇっ、先輩に『可愛い後輩攻撃』は効かないか」

「残念でした♪」

と、意地悪く笑いかけてやったら

青葉君は急に顔を赤く染め

「ッ!! 先輩のその顔…狡いです」

「なに?急に…気持ち悪いよ」

「ハァハァ…先輩、もっと暴言くださっ「気持ち悪い、死ね。」


一人で悶えてる後輩をほっといて、歩き出した。



しばらく歩くうちに、見慣れた金髪のバーテン服の男を見つけた。

「静雄さん!」

「み、帝人!?」

「お仕事中でしたか?」

「いや、休憩中だから大丈夫だ、帝人は?」

「僕は……適当に歩いてただけです」

静雄さん、青葉君の事嫌ってるからなぁ…黙ってた方がいいよね

「……一人で、か?」

うっ…妙に鋭いんだよね静雄さん

「いや、後輩とです」

「チッ…アイツか。帝人、アイツにはあんま近づくんじゃねぇぞ、アイツからノミ蟲みてぇな匂いするからよ」

「僕が寄ってるんじゃなくてあっちが「帝人せんぱーーい!」

うわっ!コイツ最悪のタイミングで来ちゃったよ!

「ア゙ァ゙!? なんでお前がここにいるんだよ」

「なんでって、帝人先輩をstkしてただけですよ!」

いやいや、そんなドヤ顔で言われてもね……

「帝人の後ついてっていいのは俺だけだ!」

「ハァ? あなた馬鹿ですか? あぁ、単細胞なんでしたっけ(笑)」

「ア゙ァ゙!? なんだテメェもっかい言ってみるか?殴り殺してやるよ」

「何回だって言ってやりますよ(笑) 単細胞!単細胞!たん…」


なんとも馬鹿みたいな口喧嘩をする二人に、僕はとうとうキレた。


「………二人ともなんて醜い喧嘩なんかするんですか? まったく…馬鹿にも程がありますよ。」

「うっ…す、すまん帝人。」

「ハァハァ 帝人先輩、もっと!」

一人は明らかに反省の余地がみられなかったので、ボールペンを刺しておいた。

「ハァ……なんで貴方達なんかが私の番犬呼ばわりされてるんでしょうね」

「み、帝人!すまん!だから番犬だけはやらせてくれ!」

「………………」

「お願いだ!頼む!」

土下座までしてきたので、しょうがなく了承してあげた。

「…しょうがないですね。」

そう言って頭を撫でてあげたらすごい勢いで抱きついてきた。

あんまり嬉しそうにしてるから怒る気も失せてしまった。

なんだかんだ言ってやっぱり僕はこの人達に絆されてるんだろうか、道具として接していたのに今では愛しいだなんて…

とりあえず隣で恍惚とした表情で手に刺さったボールペンを見つめてる後輩に声をかけ、二人とも立たせて仲良く三人手を繋いで街を歩くことにした。







『さぁ、今宵も街を掃除しようじゃないか!』




(帝人先輩の番犬は俺一人で充分です)

(いや、俺だけでいいんだよ)

(こら、二人とも喧嘩はダメだってば)

((うっ…すみません))




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーend

かなり遅れてすみませんでした(><)
U波さんのご期待に添えれない駄文ですみません(´;ω;`)
いつでも返品受け付けますんでなんなりと!

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