イワン・カレリン




頬、顎から首筋、鎖骨の間の窪み、心臓の上。指でなぞって、じっと見つめる。視界に映るあなたは困惑顔で、自分は何をしているのだろうと罪悪感に駆られる。唇にするのは憚られて、掌に口付けを。鏡に写る自分、あなたの姿をした自分。ああ、本物のあなたに触れられたなら
written by:うた(@mocokosuke)[〜In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願]





僕の膝を枕にして眠る君には、警戒心が無さすぎる。僕も男なんだ。君を僕の物にしたくて堪らないのに。長い髪を梳く手が首に移る。そして肩、腕へ。左手首は強く脈動していた。ゆっくりとそこに口付ける。それでも君は気付かない。ああ、君の身体に流れる血潮になりたいよ
written by:耀子(@avenir_yohko)[〜Arm und Nacken die Begierde, 腕と首なら欲望]





ちゅう、と吸いつかれて肩が跳ねた。待って待って、とのし掛かる体を押し退けてもびくともしない。「ごめん、でも、なんだか」止まらない。そう呟く彼は私の知る気弱な彼ではなかった。嘘、信じられない。同じ人に恋する瞬間が存在するなんて、そんなの。
written by:くわた(@kuwacapu)[〜Arm und Nacken die Begierde, 腕と首なら欲望]





「僕はそんなに子供?貴方にとって」指先を撫でる掌は確かな意図をもって動く。寄せられた唇は冷たい。しかし覗きこむ瞳は渇きを訴えていた。「小生意気な事をするようになったな、イワン」取り返した指を咥えて「大人をからかうとこういう目に遭うんだよ」笑った
written by:創(@hjm_0w0)[〜Ubrall sonst die Raserei. それ以外は、狂気の沙汰]





僕なんて僕なんて、そういいながらこいつは寝た。んで、うなされてる。そんなこと考えながら寝るからうなされるんだばかたれ。隣に寝てる者の宿命かとりあえず起こした。「っ、何処にも行かないで…!側にいて…」撫でようとした俺の手を取り掌に口付ける。必死だなおい。
written by:はくさい(@DxxxxH)[〜In die hohle Hand Verlangen, 掌なら懇願]












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