三郎には通常運転


「雷蔵!食堂行かないか?」
「・・・」
「雷蔵?」
「おーい、雷蔵!食堂行こうぜ!三郎も!」
「あ、○!うん」
「!?」

「雷蔵ー、ちょっと聞きたいんだけど」
「・・・」
「・・・あの、雷蔵さん?」
「雷蔵!助けてくれ!この本探してるんだが」
「どうしたの兵助」
「!?!」

「雷蔵雷蔵!あのさ、私ひょっとして・・・」
「・・・」
「あ、いたいた。雷蔵。先生が呼んでたよ」
「え?本当?ありがとう、勘ちゃん」
「どういたしまして」
「らい、ぞ・・・!」

「なぁ、雷蔵!私何かしたか?したなら謝るからあああぁぁぁぁ・・・!」
「・・・」
「ら、らい・・・ぞ・・・!」
ドサッ
「あーあ、三郎死んじゃったよ」
「構ってちゃんだからな。まぁ仕方ないだろう」
「雷蔵も悪意が全く無いんだもんな」

「え?何の話?」
「いいや、何でもない」
「それより最近ずっとその本読んでるけど、何の本なの?」
「えへへ、○がお勧めしてくれた本なんだ。結構奥が深くてねぇ」
「あぁ、なるほどね」
「区切りいいとこまで読んだら終わろうと思ってる」

「三郎のやつもタイミング悪いんだよな」
「声掛けるタイミングが毎回悪いっていうのも、ある意味すごいよね」
「おーい、雷蔵いるかー?」
「あれ、○?」
「ちょっと聞きたいことが――ってうわっ、何で三郎死んでんの?ちょっと邪魔」
「…」

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三郎を悪意なしにスルーしちゃう雷蔵さま最強。




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