ちゃんと見てるよ?


マスターと僕の二人っきり。でも、マスターはずっと花の世話ばっかり。
つまんない。花の蜜は好きだけど、マスターを取るのは関心しないっ!
「たじゃっ!」
「どうした?」
僕がマスターを呼べば振り返り返事してくれる。マスターマスター!僕!僕に構って!
「ツタージャ?」
ねぇマスター!
「どうした?」
「たーじゃ・・・!」
ぽすっとマスターに抱きつくけど、首をかしげるだけ。
僕たちツタージャは頭いいし、プライド高いけど、人の言葉は話せない。もどかしい。
マスターの服を握るけど、どうしたらいいのか分からなくなってきた。しょんぼりしちゃう。
僕はこんなにマスターのこと好きなのに、どうして?
マスターはそうじゃないの?
「ツタージャ?」
「たじゃ?」
ぺちゃ
「!?」
顔をあげた僕にマスターが何かをつけた。なめてみると、僕が一番好きな花の蜜だった。
「ツタージャ、この蜜好きだったよな?」
嬉しそうに笑いながら、僕の頭を撫でる。
僕の、ため?うわああああ!僕すっごく恥ずかしい!
「ツタージャ?」
ぐりぐりとマスターの服に顔をうずめる。絶対顔赤いんだもん。恥ずかしくて、顔合わせられないよ!
「ほら、台所行くぞ」
「・・・たじゃ?」
「ポフィン作ろ」
「!たじゃっ!」
僕を抱き上げて、笑うマスター。あぁもう大好き!




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