愛に身分なんて!(bsr)


「危ないっ!」
それはまるで時が止まったようじゃった。
あやつがわしに向かって飛んできた矢を身を挺して庇った。ただそれだけじゃ。足軽兵としては、普通の動き。じゃが・・・
「大丈夫にございますか!?お館様!」
肩越しに見るそやつの真剣な横顔が、瞳が、心の臓を掴み離そうとしなかった。
【足軽に恋したお館さま】

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最近妙に視線を感じる。うーん、これは俺の自意識過剰なのか?そう思うと、そんな気もしてきた。いかんいかん、こんな弛んだ心持ちじゃ敵に漬け込まれてしまう!精進せねば!

「はぁ…、今日もあやつはいかすのぅ」
「いかす、でございますか?」
「ちょっと二人とも黙って」

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↓元ネタ(過去ログ)

分かっているんだ。
彼が私を守ってくれたのは、それが使命だから。
主と従者だから。
分かりきってる。だって彼は私に使える部下の部下。けれど、この胸の高鳴り。
どうしたらいいんだろう。背中越しに見た、彼の真剣な顔が忘れられない。
戦場だっていうのに、私は彼に恋をしてしまったみたいだった。





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