さらさんにもらった嶺レン
ツイッターでろみぉさんにリクエストされた嶺レン。稚拙な文で申し訳ない!どうぞ!
***
「嶺ちゃん、ねえ流石にこの部屋でするのは止めない?」
ヘッドフォンにギターが散らかった右半分と、対照的に、たくさんの本を作者順にきちっと整理されている左半分の部屋を遠目に見つつ、問いかける。
ここは卒業オーディションに合格した者だけが住むことを許される寮だ。
もちろんオレの実力で勝ち取った部屋もあるわけだけど、此処はイッチーとイッキと、それと…
「二人なら収録で遅くなるから、大丈夫だよー」
呑気にそう答える、一見チャラそうな寿嶺二先輩、の部屋だ。
…一見、というのは間違っているかもね。
俺とこんな事をしているんだから。
「それともー」
楽しそうな声で言いながら、中央にある大人が寝るのには小さそうな三段ベットの一番下のシーツに手をつき、こちらを振り返る。
ニコリと笑い見上げる仕草は25歳にしては子供すぎて、そのギャプに鳥肌が立った。
「いつものホテルのほうが良かった?レンちゃんあのホテル大好きだもんねー。全面鏡張りなのに。本当いんらーん」
何が楽しいのか、おちゃらけた風にオレをちゃかす。イライラして仕方ない。
オレは人をからかって遊ぶほうなのに、なんでからかわれる立場にならなきゃいけないのか。
先輩だからっておだてるほど、出来てる人じゃない。
その場の勢いとはいえ後輩の、しかも男を抱けるなんて。恋愛感情も無く。
「そんな事どうでもいいから、さっさとやろうよ。”寿先輩”?」
その後も長々と続く、オレへの嘲笑とも取れる話を無理やり遮って、いけ好かないペテンシに跨った。
「ふふ、素直な子は嫌いじゃないよ?」
普段テレビで見せるバカみたいな表情とは真逆な、腹黒い笑顔で肩を押されて、柔らかいシーツに落ちる。
一番下は誰のベットなんだろう。出来れば二人のベットじゃありませんように。
敏感で頭の良いイッチーなら、オレが寝たことに気づいてしまうかもしれないから。
これはオレと嶺ちゃんだけの秘密の関係。愛なんてまして友情なんてない。
ただ身体の相性が良かったから、続いているだけの。
「今日も天国に連れてってね」
その為だけに抱かれるんだから。
END
嶺ちゃんの部屋は中央奥で。
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