Ruheさんにもらったマサレン
この手を伸ばすことが出来ていたら、未来は少しでも変わっていたのだろうか。
所詮は理想論。振り払われておしまいだ。
ふ、と自嘲じみた笑みを零して嘯く。
「それでも、好きだったよ」
きっと奴の薬指には誓いが嵌められているんだろう。
いっそこの指、切り落としてしまおうか、なぁ、聖川。
prev
next
BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -