てれこさんにもらったカミュレン
そうやって私を馬鹿にし続けているがいい。

そうやって私の爪をガリガリと齧ればいい。

伯爵の侮蔑の眼差しと御曹司の揶揄の眼差しは絡み、互いに違う生きざまを全うして居るというのに、どこか冷めた、午前三時の空気の様なピンとリンと突き刺さる不器用さが似ていると気付いてしまった。

愛され方も愛し方も、私たちは知らないのである。

そう、知らないからこそ好奇心に身を任せ、あなたをあいしてみたくなるのだ。

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