「生きたい?」
突如目の前に現れた男は開口一番そう問いかけてきた。紫の服に身を包んだその姿はどこか浮世離れしていて、瞬きをすればすぐに消えてしまいそうだった。生きたい?もう一度、男は問いかける。
「だ、誰でおま!」
「ねえ、質問に答えてよ。生きたい?それとももう満足?」
「何を…」
「答えて」
二つの赤目がきらりと揺らめく。すると次の瞬間、私の目はそこから反らすことが出来なくなった。脳内では先程の質問だけがぐるぐる回っている。生きたいか、それとも?気がつけば、私は口を開いていた。生きたい。たった四文字を口にすれば、男は満足そうに笑った。
「じゃあ、これからゲームをしようか」
大きく開いた懐から取り出したのはトランプの束、のように見えた。
- - - - - - - - - - - - - - -
イメージはイカサマライフゲイム。
実は予定では学パロでしたが、これだけじゃ分からないという。