校内の風紀の乱れのため臨時で開かれた委員会が終わったのは、外がすっかり暗くなった頃だった。雪がちらつく様子をぼんやりと眺めながら柳生は今朝の天気予報を思い出す。予報の通りに傘を持ってきて正解だった、と鞄から折り畳み式の傘を取り出すと、ふと銀髪が頭に浮かんだ。委員会があるから先に帰るよう伝えた彼は、はたして傘を持っていたのだろうか。


(まあ、心配したところで意味はないのでしょうけれども)


なぜなら彼はもうここにはいないのだ。ただでさえ寒がりの彼が、こんな雪の降っている日に自分を待っているはずがない。それに自分は帰るように言ったのだ。


だから、ドアを開けて目に飛び込んできた人物を柳生は信じられなかった。


「どう、して…」


そこにいたのはマフラーを首に巻いた銀髪で。鼻を赤くして手を振る愛しい姿に、柳生は口元が綻ぶのを感じた。



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28の日なので。
今日は雪が降ってました。




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