―――あの4人、どうしよう。
そう言えば何も伝えていない。
料理を教えるのを諦めた事も。
料理をやめさせるのも。
まあ、どうにかなるか。

















―――その考えが、悲劇を生んだ。










翌日、それぞれの厨房は大変な事になっていた。
リエルが使った厨房はタイルが擦り切れており、ネリアが使った厨房は血だらけのまま、シャニカが使った厨房は甘ったるい匂いが立ち込め、エリィが使った厨房はタイルが所々焼け焦げたまま放置されていた。
どうやら、誰も後片付けをしなかったらしく、昨日使った厨房はそのままにされていたようだ。
いや、後片付けをしなかった訳ではない。
何も知らされていない彼女達は、今日の朝までずっと料理をしていたのだ。
―――結局何もできなかったが。
他の者はあの4人をどうするかでずっと討論をしていたようだ。
ロイはベッドに潜り込んだまま眠ってしまったらしく、朝起きる時までこの事に気付かなかった。
理由が分かった時、彼はこう言ったそうだ。

「やっぱり無理なんだよ誰がやったって出来る訳ないんだよ僕にやらせた事自体が無謀なんだよって
いうかあの4人に料理は絶対無理だよもう分かったでしょだからもうやめよう分かった!?」












さあ、今日の料理当番を決めなくては。
おすすめメニューは一体何?












→アトガキ

[ロイ君の長〜い一日。]

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