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可愛くねぇ餓鬼だな。
第一印象はそれだった。


「名前は。」

「………さすけ。」

俯きながら小さく呟かれた名前。
人見知りなのか、此方をみようともしない。
俺の顔が怖いのもあるのか。
子ども受けする顔じゃねぇのは自覚してる。

「俺は片倉小十郎だ。これから佐助の親代わりになる。」

「……。」

腰をおり、佐助の目線に合わせてそう言っても一向に此方を見ない。

「……よろしくな。」

強情さに呆れつつ、頭をくしゃりと撫でる。
その感触に反応してようやく顔をあげた佐助。
大きな瞳は不安に溢れていて。
小さなこいつを護っていこうと改めて誓った。





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