───────----‐‐‐ ‐
可愛くねぇ餓鬼だな。
第一印象はそれだった。
「名前は。」
「………さすけ。」
俯きながら小さく呟かれた名前。
人見知りなのか、此方をみようともしない。
俺の顔が怖いのもあるのか。
子ども受けする顔じゃねぇのは自覚してる。
「俺は片倉小十郎だ。これから佐助の親代わりになる。」
「……。」
腰をおり、佐助の目線に合わせてそう言っても一向に此方を見ない。
「……よろしくな。」
強情さに呆れつつ、頭をくしゃりと撫でる。
その感触に反応してようやく顔をあげた佐助。
大きな瞳は不安に溢れていて。
小さなこいつを護っていこうと改めて誓った。
.
←2/4→
【
Back/
TOP】