バカップル上等。

凍葉さん相互記念。
お持ち帰りは凍葉さんのみ。


『おはようごさいまする。
某は一限からですので先に行きまする。政宗殿も遅刻されぬよう。
では、またお昼を共にしましょう。』

幸村から来たメールを見て、笑顔が零れる。
高校の頃からの付き合いだというのに幸村の堅苦しさはいつまでも変わらない。
そこが幸村のいい所だ。
毎朝のメールは幸せになれるし、大切にされてるなと感じる。

「さて、行くか。」

授業など面倒くさいだけだがさぼれば幸村に怒られるのは目に見えてる。
二人の時間を説教で潰されるのは御免だ。




「おはようございまする。政宗殿。」

「ああ、おはよう。」
授業終わりに幸村と待ち合わせて学食に向かう。
大学入学以来、昼は幸村と共にとっている。
学部が違い、とってる授業も違うから共に居れる時間は少ない。
それでも不安になる暇などないくらい幸村は愛を示してくれている。

「何にしますか?」

「Ah…。カツ丼かオムライスか…。」

「では某がカツ丼にしましょう。
政宗殿はオムライスを。半分ずつにいたしましょう。」

「Thanks.」

そのさりげない優しさに胸が高鳴る。

「感謝してるなら、あーんして下さ
れ。」

「what!?」

俺のときめきを返してくれ…。
でもこれが俺達の付き合い方だ。
これからも幸村と共に笑って歩けたらと心から思う。


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