「におー、ブン太ー」 「あー?」 「その呼び方やめんしゃい」 「仁王細かい」 「んで、なんだよぃ」 「今日オリオン座流星群なんだってさ」 「そういや朝テレビて言っちょったな」 「てことで二十一時に学校の屋上ね!お菓子持参!拒否権は認めません!」 「えー、寒い。まーくん風邪引いちゃう」 「せんせー、バナナはお菓子に含まれますかー?」 「含まれません!じゃあまた後でね!」 「ごめーん、遅れた!」 「言い出しっぺが遅刻すんなよぃ」 「寒い寒い寒い寒い寒い寒い」 「ちょ、仁王うるせえ」 「仁王がそんなことだろうと思ってね。毛布持ってきた」 「大好きなり!」 「うお、いきなり抱きつくな!」 「てかでけぇな」 「三人で包まれるようにと思って」 ぐるぐるまきまき 「あったかいね」 「あったかいのう」 「あったかいな」 「二十二時がピークだってさ」 「そろそろじゃな」 「星って結構綺麗なんだな」 「ブン太さんセンチメンタル?」 「ちげーよバカ」 「なあ、何お願いするん?」 「わ、仁王かわいー」 「てか消えるまでに三回とか無理じゃね?」 「じゃあ三人で一斉に言って三回ってことにしよう」 「それありなんか」 「知らなーい」 「まあそれでいこうぜ」 「ところで何願うの?」 「決まってるじゃろ」 「あ!流れた!」 「え、うそ、マジで!?逃した!」 「次決めんぞ!」 「「いぇっさー!」」 「そろそろかな?」 「よっしゃ、準備しろよ」 「もう完璧なり」 「あ!来た!せーの、」 「「「ずっと三人でいられますように!」」」 --- 長すぎた。 |