「謙也って自転車乗らないよねー」

「走る方が速いしな」

「ああ、なるほど」

「なに言うてんねん、兄貴。乗らへんのとちゃうくて乗れへんのやろ」

「ちょ、翔太!」

「へえー、乗れないんだ」

「にやにやすんな!べ、別に走った方が速いんやから乗れんでもええねん!」

「……今度一緒にサイクリング行こうと思ってたんだけどなあ」

「え」

「自転車乗らないんだったら無理だよね…」

「は、走るで!」

「アホか。こんなん放っといて俺と行きません?」

「翔太くんと?んー、謙也行けないもんね。じゃあよろし、」

「ちょお待てや!」

「どうしたの、謙也」

「頑張ってチャリ乗れるようにするし二人で行こうや!翔太なんかと行かんといて」

「(なんかってなんやねんクソヘタレ兄貴)」

「(うわ、なにこの可愛いの。殺す気なの!?)わかった、頑張ってよ?」

「当たり前っちゅー話や!翔太、練習しに行くでー!!」

「引っ張んなアホ!」



▼補足
我が家の翔太くんはこんなんです。財前と同じようなタイプだと思ってます。



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