時は経ち、私は三年になった。委員会は今までと同じ保健委員。仕事もわかってるし、しーちゃんとも仲がいいからね。

今日は今年初めての委員会。いつもと同じように保健室に行く。ドアを開けると知った顔、初めて見る顔があった。しーちゃんに指定された席に腰を下ろす。

「おかしいなあ。あと一人三年生が来てへんねんけど」

首を傾げながらしーちゃんは保健室のドアを見つめる。私もつられてドアに目をやった。がちゃり。

「すんません。遅れてしまいました」
「し、白石くん!?」

入ってきたのは白石くん。思わず声をあげてしまったら、しーちゃんに「うるさい」とバインダーで叩かれた。その間に白石くんは空いていた私の横の席に座った。小声で白石くんに話しかける。

「なんで白石くんが?」
「なまえちゃん今年も保健委員かなー思て。一緒がよかってん」
「わ、私も一緒で嬉しい」

白石くんはにっこり笑って一言。私は思わず大声をあげてしまった。

「なまえちゃん、好きや」
「え、ええええええええ!?」
「うるさいで!!」

ばし、と二度目のバインダー攻撃を喰らってしまった。保健室に笑い声が響く。だけど私はそれどころじゃない。

「なまえちゃんは?」
「わ、私も好きやっ!」

ぎゅ、と白石くんに抱き締められた。笑い声が響いていたはずなのに今は拍手の嵐。……って、ああ!!

「こっここ、ここここ!!」
「鶏かいな」
「ちゃ、ちゃう!ここ保健室やん…!」

保健室は再び笑いに包まれた。ああ、恥ずかしい!




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