待ちに待った月曜日。そう今日から四天宝寺中学に通うのだ!真新しい制服を着て全身鏡の前でくるくると回る。私の足元にいたいぐっさんも真似してくるくる回る。開いていたドアから謙也が顔を覗かせた。

「なにしてんの?いぐっさんまで」
「え!あ、謙也おはよう。夢にまで見たあの四天宝寺の制服着てるんだなーって思って!」
「ああ、なるほど」

謙也とはまだ少し距離がある。こう、言葉遣いが白石とかと話してるときとは違うっていうか…ん?「あああああ!」と声を上げれば謙也はビクッと肩を跳ねさせた。そうだ!白石との絡みが見れるんだ!ウキウキと胸が踊る。

「謙也ー!朝練遅れんでー!」

万里子さんの呼びかけに謙也は「うわ、やば」と呟いてパタパタとスリッパを鳴らしながら階下に向かった。しっかり私にもいってきます、と手を振った彼ににやけてしまう。そういえば私のクラスはどこなんだろう?もし謙也と同じクラスだったら…ああ!幸せ過ぎる。

「あれ、もうこんな時間!いぐっさん、スピーディちゃんと仲良くね!」

お弁当を万里子さんから受け取って家を出る。お弁当は謙也と翔太くんの分があるから、と万里子さんが作ってくれることになっていた。るんるん気分で通学路を歩く。学校までの道のりはこの辺のことを知っておこうと万里子さんと散歩がてら昨日歩いたのだった。この土日はずっと万里子さんと一緒にいたなあ。久しぶりの休みって言ってたのに申し訳ない。「ごめんよりありがとうって言われたいわあ」と言われているので極力お礼だけを言うようにしている。本当にいい人だ。




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