「制服も買ったし…よっしゃ!」
「次はどこ行くんですか?」
「んふふ〜。服、見に行こか!」

今日は万里子さんとお買い物。無邪気に笑う万里子さんに「はい!」と返事をすると「やっぱ女の子ええわ〜」と彼女は目を細めた。ちなみに四天宝寺中学への編入届けはすでに済んでいる。昨日のうちに万里子さんが学校に電話を入れてくれていたおかげで、今朝学校に行ったときスムーズに手続きを済ますことができた。

「あ、この服いいんちゃう?でもこっちも捨てがたいなあ…」
「この色もいいと思いません?」
「わ、それめっちゃ可愛いやん!なまえちゃんセンスええなあ」

きゃっきゃっとはしゃぎながら二人で服を選ぶ。お母さんと買い物行くことは滅多になかったからなんだか新鮮。お金に関しては中学生だからバイトが出来ないということで家事や病院の手伝いをするということになった。幸い料理は得意だから役に立てるはず。

「娘とこんな風に買い物行けたらな〜ってずっと思ってたからめっちゃ嬉しいわあ」
「私も楽しいです!というかすいません、いろいろ買ってもらっちゃって…」
「なまえちゃんは気にせんといて。こっちがポンポン買ってただけやねんから!ほんじゃ夕飯の食材買って帰ろか」
「なに作るんですか?」
「ん〜…どないしよ。なまえちゃん食べたいもんある?」

真っ先に浮かんだのは謙也の好きなおでんの牛すじだった。けど今から煮込んだとしても味染み込まないからなあ。少し悩んでから自分の好物であるハンバーグを挙げれば万里子さんは「私、ハンバーグ好きやねん!決まりやな!」と嬉しそうに笑った。




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