「初めまして、本日転校してきましたみょうじなまえです。これからよろしくお願いします」

二度目の自己紹介。最後に微笑んでやれば頬を染める目の前の彼等。さすがに二百人も覚えられないということでレギュラーと準レギュラーだけ紹介してもらい、平部員は名簿をもらった。そして最後に、

「マネの神崎愛奈です、一緒に頑張ろ!」
「よろしくね。愛奈ちゃんって呼んでもいいかな?」
「うん!私もなまえちゃんって呼ばせてもらうねっ」
「よし、じゃあ練習を再開。神崎はみょうじにいろいろ教えてやってくれ。では行ってよし!」

ぞろぞろと四方八方に散る部員たち。私は神崎に連れられ朝練の時間、ドリンク、洗濯、部誌など様々なことを説明された。正直全部知ってるんだけどね。

「ありがと。愛奈ちゃん説明上手だからわかりやすかったよ」
「ほんと?よかったー!わからないことがあったら何でも聞いてね」

神崎はそう言うと部室を出て行った。レギュラーの応援にでも行ったんだろう。まだ部活終了まで時間がある。私は腕捲りをして箒を手に持った。

「掃除しますか」





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