「それではグループを発表する。Aグループは手塚、越前、跡部、幸村、真田。Bグループに大石、不二、忍足、宍戸、柳、柳生。Cグループ菊丸、芥川、日吉、仁王、丸井。Dグループ乾、河村、樺地、向日、桑原。Eグループ桃城、海堂、滝、鳳、切原。以上だ。何か質問はあるか?」


声を上げる者はなかったため、榊はそれから、と説明を続けた。

「Aグループにはみょうじ、Cグループは私が、Dグループに竜崎先生、Eグループを神崎についてもらう。シングルスの総当たりだ。一グループにコートを二面ずつ割り当てる。Bグループは試合をする者が四人、審判は残った二人がするように。練習は十三時から再開だ。全員行ってよし!」

味方ばかりのグループだな、と思ったけどE以外はどこもそうか。立海がこっち側っていうのはやっぱり大きいな。さーてEグループ、というか赤也が荒れそうね。頑張れ赤也。






十三時前になり割り当てられていたコートへと向かう。五人は既に揃っており、跡部に「遅い」と睨まれたが別に遅れた訳でもないので無視。

「試合順はどうなってるの?」
「ああ、それなんだけどまず俺と跡部、真田と手塚が試合。越前が真田たちの審判をするから、みょうじさんにはこっちの審判をお願いしたいんだけどいいかな?」

私の質問には精市が答えた。それに頷いてスコアボードに名前を書く。少し離れたところで越前が口を尖らせているのが見えた。まあ一人だけ一年だから後に回されたんだろうね。

「手塚、今回の試合も俺が勝たせてもらうからな。覚悟しておけ」
「もう負けるわけにはいかない」

闘志を燃やす二人とは対極に精市は跡部に冷たい視線を送っていた。あーあ、ご愁傷様。





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