午前の授業が終わり、昼休み。四、五人の女の子たちが私のもとにやってきた。

「なまえちゃーん」
「ん?どうしたの」
「よかったら一緒にご飯、食べない?」
「いいの…?」
「もちろん!もっと仲良くなりたいんだっ」

ね、とその子が他の子に呼び掛けるとみんなが笑顔で頷いた。私も笑顔をつくる。

「じゃあ、お邪魔しようかな」
「やった!いつも中庭で食べてるんだ、行こーっ」

ぞろぞろとお弁当を持って教室を後にした。途中購買に寄ってお菓子を買い、中庭に向かう。






中庭にはバラ園や噴水があったり資料を見ていたとはいえ本当に中学校かと疑いたくなった。それが少なからず顔にでていたのか先程私を昼食に誘った子が苦笑した。

「……バラ園がある学校なんて初めて」
「あはは、だろうね。でもいいところだよ?あんまり人は行かないんだけど、落ち着くし。私はたまに行くんだ」

中庭にあるベンチに座り、お弁当を広げた。わいわいと笑いながら箸を進めていく。

「あ、それおいしそう。もらっていい?」
「どうぞ」
「んーっおいしい!」
「ほんと?よかった。自分で作ってるから不安だったんだけど…」
「自分で作ってるの!?料理上手なんだねっ」
「そんなことないよ」

空になったお弁当の蓋を閉め、購買で買ったお菓子を取り出す。談笑しながら食べているとそれらが無くなったので教室に戻ることにした。





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