今日の部活は明日から始まる合同合宿の確認のみ。疲れを溜めないように、という榊の配慮だ。

「三校のレギュラー、準レギュラーが二十六人、平部員からの選抜数人、マネージャー二人、そして監督を含めれば総勢約四十人が集まる。数は多くないとはいえ他校もいるんだ、勝手な行動は許さない……わかってるだろうな、みょうじ?」

ぎろりと跡部に睨まれた。私は何もしてないんだけど。お前の後ろでにやにや笑う神崎に言ってほしい。とりあえず面倒なことになる前に適当に返事をしておく。

「勝つのは氷帝、俺たちだ!!」
「「おおー!!」」

跡部の叫びに部室が騒がしくなった。勝手に盛り上がるのはいいけど今の君たちじゃ誰にも勝てないよ。一人の女に惑わされて練習を疎かにしている君たちじゃ、ね。そのことがわかっている侑士、亮、若そして芥川は静かに溜め息を吐いていた。

黙って椅子に腰かけていた榊が私の方を見る。目が訴えかける言葉に頷いた。心配しないでください、必ずこの合宿で終わらせますから。神崎、遊びはここまでだよ。





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