朝練が終わったあと(神崎がまた何か言ったのか殴られた)、下駄箱を開ければ中からゴミが溢れ出た。……いつから私の下駄箱はゴミ箱と化したんだろうか。無言で立っていると周りからの嘲笑と暴言。溜め息を吐いて靴を脱ぎ、それを持って職員室に向かおうとしたら、

「ちょっと!片付けていきなさいよ!!」
「私がやったわけじゃないんだけど」
「あんたの下駄箱でしょ!?」

もう一度溜め息を吐きゴミだらけのそこに向かう。鼻で笑うさっきの生徒の目の前に立ち、下駄箱につけられた自分の名前をとった。

「これで私の下駄箱じゃなくなったから」
「なっ!?」

悔しそうに顔を歪めた生徒を残し、その場をあとにする。職員室で榊を呼び出せば裸足の私を見て理解したのかスリッパを出してくれた。靴は榊に預け、教室に向かう。

本当に欝陶しい。机の中のものは全て捨てられ、下駄箱と同じようにゴミが突っ込まれていた。同じことしか思い付かないのか。とりあえずゴミを取り除くため机に手を入れる。

「っ!」

慌てて手を抜くと指から血が流れていた。机の中を覗けばキラリと光るカッターの刃。こういう変な知恵ばかり働くんだね。ああ、なんて欝陶しいんだろう。





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