一頻り声を上げて笑ったあと四人はお互いの顔を見合い、にやりと口角を上げた。

「では改めて、お久しぶり?」
「毎日会ってんねんからそれはおかしい気がすんねんけど」
「連絡もとってたしな」
「でもまあこうやって話すのは久しぶりですよね」

会話でわかるように三人は私側。これまで隠すのが大変だった。今日は明日動き出すであろう神崎への対応の確認をするために集まった。メールじゃ面倒だからね。

「神崎、どう出ると思う?」
「実はあのノート自分が作った、とかちゃう?」
「けどなまえが書いてるとこ見てるやついるだろ」
「そうですね。というかさっきノート見て困惑してましたから、その線は薄いと思いますよ」
「あ、忘れとったわ」
「…しっかりしてよ」

結局何をするかわからないけど、私をハメようとするだろう、という結論が出た。私はそれにハマったフリをして氷帝生から嫌われる。

「絶対に私の味方だってバレないでよ?」
「大丈夫だ。任せとけ!」
「俺が率先して殴るわ。あんま痛み感じひんとこにしとくし。腫れるやろけど堪忍な」
「うん、大丈夫。思い切り殴っちゃって」
「あまり無理はしないでくださいよ」
「若は優しいねー」

頭を撫でてやればふい、と顔を反らされてしまった。耳が赤かったから照れ隠しなんだろうけど。その証拠に私の手が振り払われることはない。

その後は少ししゃべって解散した。さあ、明日が楽しみだ!





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