暖かい日差しがほんのりと部屋に差す。


「ん…今日はまさしく休日日和だねえ」


臨也が小さく伸びをして笑った。


「だな、あったけえ」


臨也の言葉に答えるように静雄も笑う。
ソファーの上に座る二人の間にはいつもよりも優しげな空気が流れていた。


「にしてもさあ」

「ん?」

「こんな陽気だと昼寝とかしたくなるんだけど」


静雄の方を向き臨也は力の抜けた笑顔を見せた。
臨也がこんな顔をするのは静雄にとっては珍しく、しばらく眺めていた。


「…シズちゃん?」

「っと…」


臨也に声をかけられ静雄はやっと我にかえる。


「ま、そうだな。俺もちょっと眠ぃし」

「でしょー?」


とん、と静雄の肩に体を傾け臨也は目を閉じる。
静雄は肩に感じる仄かな体温を愛しく思い、そっと臨也の肩を抱きよせた。


「ちょっと昼寝していい?俺眠くなってきた…寝れそう」

「おう、構わねえ」

「ありがと、」


感謝の言葉を言い終わるか否か、臨也は途端に寝息をたて始める。


「……」


静かなのにどこか優しい暖かな部屋の空気を吸い、静雄は小さく微笑んだ。


「…すぅ…」

「本当に寝た…可愛い顔しやがって」


ゆっくりと手で臨也の頬を撫で静雄は幸せそうな顔をする。
自分の肩にかかる小さな重み、体温、それからたまにかかる黒髪…。
臨也の全てを愛しく感じる。


「末期か、俺は」


くすり、と笑う。
臨也の全てが愛しいなんて、前は思いもしなかったのに、と。


「……まあ、」


俺はこれで幸せだ、と呟き臨也の額に静雄はキスを落とす。


「俺も寝るかな」


誰に言う訳でもなく静雄はそう言って、頭を臨也の頭に寄せた。


「お休み、臨也」


目を閉じれば、すぐに彼にも睡魔が襲ってきた。


「……」


静雄が眠りにつく、すると臨也が顔を真っ赤にして目を開けた。
どうやら寝たふりをしていたらしい。
そっと震える手で自分の額を撫でる。


「…こういう事されると、照れるんだけど」


小さく照れ臭そうに呟き、静雄の体に自分の体を更に寄せた。


「大好き、俺だって幸せだよ…シズちゃん」


臨也は軽く静雄の頬にキスをした。


「俺達ってとんだバカップルだよねえ…」


呆れと幸せが半分ずつのそれは、部屋に優しく響いた。





お昼寝日和



(日だまりの中)
(君の暖かさに甘える)
(俺、幸せだなあ)







ひとみ様からのリクエスト品!!
休日のお昼時に甘々&ほのぼのでソファやベッドでイチャイチャなシズイザ
でした!
リクエスト有り難うございました!

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