「好き」


俺がそう言うと


「俺は臨也好きじゃねえ」


とシズちゃんが申すから俺はめげずに愛の告白をいたします。


「好きなんだよ、大好き」

「俺は好きじゃねえ」

「嘘つけー」

「嘘じゃねっつの」


シズちゃんにデコピンを喰らわせられました。
痛いけど愛のためなら何でも致したり。


「シズちゃん愛してる」

「……ん」

「あれ、さっきまでみたく否定しないの?」

シズちゃんの視線が俺から空へと移されました。
空に嫉妬、多大なヤキモチを焼いてしまうのです。


「シズちゃん、シズちゃんってば」


モチを焼いてる俺はシズちゃんに話しかけます。
早くこっちを向いて欲しいからシズちゃんの服の裾を引っ張ります。


「んだよ…」


シズちゃんがこっちを向いてくれました。
あまりの嬉しさに俺はシズちゃんにキスしました。


「!!?」


案の定シズちゃんは驚いて、顔真っ赤になって固まりました。
可愛いなあ。こんな所も好き。


「世の中の腐女子さんはシズビッチとか好きな人も居るけど…俺はやっぱりこのシズちゃんが好きだな」


…シズビッチはシズビッチで可愛いよね、うん。


「何の話だ?」


顔がまだ赤いままシズちゃんは首を傾げ俺に聞いてきました。
何その仕草萌える。


「ううん、何でもないよ。それよりシズちゃん」

「…何だよ?」

「俺の事好き?」


俺はシズちゃんに聞きます。まだ今日の分のあれを聞いてないのです。


「…だから好きじゃねえっつの」

「じゃあ…俺の事」




愛してる?




「…当たり前だ…馬鹿、」


はいシズデレktkrー
今日のおかずはこの台詞と今真っ赤になってるシズちゃんの顔だね、脳内カメラに収めたよ。


「シズちゃんー」

「な、何抱き着いてきてんだっ離れろっ…!」

「そんな事言ってても心臓は正直だよ?」


だってこんなにも鼓動が早いんです。


「あ、ねえねえシズちゃん」

「……」

「無言は相槌と捉えるよ。あのさ、まだ足りない」

「…は?」


シズちゃんはほうけた顔をしました。
俺の言った事が理解出来てなかったみたい。


「だからね、」





愛が足りないんです



「きちんと言ってよ」

「…何をだよ」

「『愛してる』ってさ」

「………無理、言えねえ」

「うわーシズちゃん真っ赤!純シズちゃんだねえ」

「笑うなッ!!!!」









「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -