今日は俺の愛しのシズちゃんの様子がほんの少しおかしい。


「……臨也ぁ、きすして?」

「えーとシズちゃん……酒くさ!!?」


シズちゃんは見事に泥酔中。
顔真っ赤で、口調もぽわぽわしちゃってて。
何これ か わ い い


「臨也あ、きすー」


シズちゃんが擦り寄ってきた。
う、やっぱ酒くさ。


「…いざやー?」

「……」


酒くさい。酒くさいけど、


可愛い((どーん


「あーもう、分かったよ、ほらこっち向いて」


シズちゃんの顎の下に手をすべらし、俺の方に顔を向けさせる。
そしてゆっくりと口づける。


「…ん…、」


少しシズちゃんの身体が強張る。
更に舌でシズちゃんの唇を軽くなぞれば、シズちゃんはうっすらと口を開く。


「ふ……あ、いざ…」


深く、シズちゃんの舌をなぞったり、歯裏をなぞったりすればそれ相応…いやそれ以上の反応を見せてくれる。
…お酒も悪くないね、これ。
このシズちゃん可愛い。やばい。


「…っぷは…」


口を離すと、シズちゃんは俺の方に寄り掛かってきた。


「シズちゃん、どう?これで満足した?」


ゆっくりと金髪を撫でる。
案外痛んでないんだよね、染めてるくせに。


「……、臨也」

「ん?」


俺へシズちゃんからの呼びかけがあったので返事をした。
すると、一瞬だけ


「!?」


俺の唇にシズちゃんの唇が押し当てられた。


「まだ、足りない」


少し意地悪そうにシズちゃんは笑った。
理性の飛ぶ音…なんて聞こえてないんだからな。





小悪魔の口付け



(いつもはツンツンしてるのに)
(こんな事されちゃあ)
(どうにかなっちゃうよねえ)






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企画サイト「誘惑」様提出!!!
静雄受け難しいですね…
いつも静臨書いているので冒険でした笑

堕文失礼致しました!












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