「シズちゃんってさぁ、良い腰のラインしてるよね」

「…は?」


シズちゃんは「お前とうとう壊れたか?」みたいな顔で俺を見る。
でも臨也、そんなの気にしないんだからねっ


「いやぁ…俺腰フェチなんだよね、実は」

「何どや顔してんだよ殴るぞ」

「あははっ怖い怖い」


とまぁ、いつもの漫才の様な掛け合いを楽しんだ後に、俺はシズちゃんにお願いしてみた。


「シズちゃんの腰触らせて」


案の定シズちゃんは顔をしかめる。てかしかめるっていうレベルを越えてるよその顔。


「そんな顔しなくていいじゃん、減るもんじゃないし」

「確実に俺のHPが減る」

「そんなこと言わない…でっ!」


シズちゃんに出来た一瞬の隙を付き、俺はシズちゃんの魅惑の腰ラインへと抱き着く。


「な…っ!?」


シズちゃん、固まっちゃった。ぷくく、面白いなぁ。
色々と内心で笑ったり馬鹿にしたりしながら、俺はシズちゃんの腰を撫で繰り回した。


「はぁ…はぁ、シ、ズちゃん…やっぱり君は素敵な腰の持ち主だよ…」

「やべぇ臨也がやべぇ」

「いっ…!?」


折角シズちゃんの腰の感触を堪能していたのに、シズちゃんは軽々と俺を引っぺがしやがった。


「いーやーあー!まだシズちゃんの腰さわさわするんだー!」


俺がシズちゃんにつままれたままジタバタしていると、シズちゃんは俺を前触れ無しに落とした。


「ぶふっ」


あまりにもグロテスクな音をたて俺、落下。
しかし不思議なことに眉目秀麗な顔には傷一つ出来なかった。


「臨也、お前…イかれたな」

「シズちゃんその文字違う絶対違うその文字はまずいよ」


俺のツッコミを華麗に無視し、シズちゃんはへたりこんでる俺の後ろにしゃがんだ。
待ってシズちゃんそこからヘッドロックしたらナイフでさすよってあーナイフはシズちゃんにささんないんだっけ…って、


「し…シズちゃん?」


俺は後ろから優しくシズちゃんに抱きしめられていたりした。
そ、そんなシズちゃんの香りがするーとか考えてないんだからねっ


「臨也、俺の腰よりもっと良い腰の持ち主がいるぜ?」

「…え、誰!どこの誰!?」


シズちゃんの爆弾発言。
シズちゃんより良い腰なんて相当だよね!
さぁシズちゃん、素晴らしい腰の持ち主の名を言ってみようか、さあ!


「…臨也」


ボソッとシズちゃんが俺の耳元で囁く。シズちゃんの低音ボイスで腰が砕けそうに…つーか腰砕けたよ。
ていうか、


「シズちゃんより良い腰の持ち主が俺?それは間違いだよシズちゃん!」

「んなことねぇよ…だってよぉ」


ふ、と俺を抱きしめていた腕が離れる。
それと同時に俺の腰にシズちゃんの手が触れ…


「…っつ、!?」

「腰細くてよぉ…」

「っあ…シズちゃん…!?」

「撫でると臨也、すげぇ可愛い顔すんの」


振り向けばシズちゃんがニコリと俺に笑いかける。
その笑顔は非常に爽やか満点なんだけどさ…シズちゃんの俺の腰を撫でる手つきが厭らしい。
厭らし過ぎるよシズちゃん!


「…て、か…もう離してよ…くすぐったい…」


俺が必死に頼んでもシズちゃんが止めてくれるはずもなく。
むしろお願いした時の俺の顔にそそられたらしく。


「…臨也、ここでヤっていいk「一辺死ね!!!って…ぁっ…!!」…やべぇ可愛い」


その後シズちゃんが気の済むまで腰を撫でられましたとさ。



乱れる呼吸は君のせい!


(シズちゃんのど変態!)
(お前も十分変態だろうが)
(嗚呼でもシズちゃんの腰らぶ!)





君色中毒様への提出作品!
なんだか知らないうちに素敵作品が多数追加されていました(ρ°∩°)
是非、ご覧になるべき!
今回は腰フェチ臨也ということで…
うまく書けたか心配←

でもとても楽しく書かせて頂きました♪
ありがとうございました(≧∇≦)


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