ということで早速ポッキーの箱を開けて、一袋取り出して袋も開けた。
手と袋にシズちゃんの視線を感じたけど、無視してポッキーを取り出す。

「じゃあシズちゃんはチョコの方ね」

チョコがコーティングされた部分をシズちゃんの口に向けて差し出すと、躊躇いながらもおずおずとシズちゃんはポッキーの先端を銜える。
あ、ヤバい、このアングルは確実に……。
思い浮かんだ情事中の出来事をすぐさま脳内から消去した。
俺もクッキーの部分を銜えて、まずは一齧り。

「……お、おれほ?」

……多分、「俺も?」って言ってるんだろうな。
シズちゃんも、と目で合図を送ったら恥ずかしそうに俯きながら、少しだけ齧った。
そんな少しだけ齧っても、長さ的にはあんまり変わらないと思うんだけどまぁいいか。
そんな風に進めていくと、もうシズちゃんの顔は目の前になっていて、唇が触れそうな距離にあった。
あとは俺が齧れば終わりかな、と思っていたら

「っ……!」

ボキッ。
鈍い音がして1pもなかったクッキー部分が折られた。
勿論、事故などではなくシズちゃんが意図的に折ったものであって。
恥ずかしさからか小刻みに震えているシズちゃんに、自分の中でお仕置きと称した性的悪戯を結構することにした。
シズちゃんが残ったクッキーの部分を噛む音が部屋に響く。

「やっぱり俺、こんなこと……っん」

少しチョコレートがついてて甘いシズちゃんの唇に自分のそれを重ねて。
シズちゃんの舌を絡め取るように舐めると、シズちゃんの身体が小刻みに震えた。
何度も角度を変えてキスを深いものにしていって、最後に舌を強く吸う。

「んんぅ……!」

そのとき、シズちゃんの肩が大袈裟なぐらいに跳ねて、俺の服の裾を掴んだ。
唇を離すと、シズちゃんの瞳が情欲に溶けていた。
そんなに唇濡らしちゃってさ、本当に、卑猥なんだから。

「い、いざや…ぁ、おれ……」
「わかってるわかってる。じゃあ寝室ね」

そうやって頭を撫でながら言うと、ふわりと嬉しそうにシズちゃんがはにかんだもんだから、俺の理性は数秒後に木端微塵となってしまう。
ポッキーの日、なんて作った人は天才だと思った。




最後の文は私の感想ですw

ポッキーの人とか作ったの誰、天才!!って感じです^q^
ありがとう、たとえお菓子会社の策略でも!!

そしてシズちゃんは流されやすい人だと尚いい^q^
折原さんのディープなキスだけでとろーんってなってしまうんです←
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