※第三者視点に挑戦した残骸






臨也の唇が、静雄のそれに触れる。
静雄はキスが好きだ。
それは一番顔が近い瞬間でもあり、ハグよりもセックスよりも愛を感じられると思うからだった。
唇が触れてから数秒、唇を割って入ってくる舌に、静雄は身を震わせた。
角度を変えて、何度も啄ばまれるように行われるそれに眩暈がしそうだった。
歯列をなぞられ、舌裏を擽られ、上顎を舐められることによって、静雄の脳髄は蕩けてしまいそうだった。
臨也はそれを狙って、ゆっくりと静雄を抱き締める。
静雄もたどたどしく腕を回して、精一杯それを享受する。
でも呼吸の仕方もわからない静雄は、もう一杯一杯で目尻から涙が零れそうだった。

「っは、シズちゃん」

キスの合間に臨也が静雄を呼ぶと、静雄は嬉しそうにはにかむ。
それに気を良くして、臨也は再びキスをして、それを深くした。
息も絶え絶えだった静雄は、このまま窒息死してしまうかもしれない、と脳の片隅で考えた。
でも臨也のキスで窒息死するなら。
それでもいいかもしれない、と密かに考えている自分を心の中に封じ込めて、静雄はキスに集中することにした。
唇が離れる瞬間、臨也は小さく呟いた。

「君は嫌いじゃないよ」
「…俺だって、嫌いじゃねぇ」

そう言った臨也の顔も、静雄の顔も美しく、二人はまた唇を重ねた。
そんな池袋の路地裏での夜の出来事。




うわ、へったくそ←
第三者視点とか無理だよ、難しいよorz
殺伐なのか甘なのかよくわからない変なのできあがりますた(´・ω・)
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テーマ「人外ファンタジー」
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