※異物(飴)挿入





ベリベリとキャンディの袋を剥がしていくと、シズちゃんがそれを不思議な様子で見ていた。

「はい、シズちゃん、あーん」

俺はプリン味の棒付き飴をシズちゃんの唇に触れさせる。
首を傾げながらも、シズちゃんは飴を口の中に入れた。
棒があるからもごもごしてるけど。
そして俺は俺で先程のシズちゃんの白濁で濡らした指を、シズちゃんの後孔へと這わせて、挿入。

「んぐぅっ!?」

飴を食べているシズちゃんはくぐもった声を上げていたけど、俺は指を進める。
腸壁を擦ったり撫でたりして、シズちゃんがふにゃふにゃになるまで甚振って。
口から棒と涎が出ているさまはものすごく卑猥だと思った。
それから指を引き抜いて、床に置いてあった棒付きの飴を手に取り、袋を破いた。

「これ何味だと思う?」
「ん?…おれん、じ?」
「じゃあこれ、何に使うと思う?」
「んむ…いざやが、たべんのか?」
「……まぁこれごと食べるって言ったら正解なんだけど」
「?」

まさかこの飴ごとシズちゃんを頂きます、なんてこと言ったら、たとえ媚薬に侵されている体でも蹴りが飛んできそうだからやめた。
今手に持っている飴をシズちゃんの後孔にひたり、と当てると、シズちゃんの体が跳ねた。
瞳の色は怯えている。

「い、いざや、まさか…あ、あぁ!」

シズちゃんが反論する前に、オレンジ味のそれを一気に突っ込んだ。
うわぁ、すっぽり入っちゃった。
中でぐちゅぐちゅとかき回すと、シズちゃんがそれに合わせて声を上げていた。
それと同時に、腰もゆらゆらと揺れている。

「あれぇ?シズちゃん腰動いてるよ?まだ足りないのかなぁ?」
「え、あ、やぁ」

いつの間にかシズちゃんの口から零れ落ちたプリン味の飴は、ソファに落ちていた。
そのせいでシズちゃんの口からは唾液と一緒に茶色いのも混ざってる。
うわ、えっろ。
俺は片手でまた飴をもう一個取って袋を破いて、それをオレンジ味のが入ってる中に更に挿入。
シズちゃんが叫んでたけど、裂けてないからまだ大丈夫…だよね。
それも一緒にバラバラに動かすと、シズちゃんの喘ぎ声が大きくなった。

「あぁぁ、や、らめぇ…!」
「まだまだだよ、悪戯なんだから」

とうとう呂律が回らなくなってきたシズちゃんに飴を入れた本数はもう5本目。
とはいっても一本目は溶けてるから4本なんだけど。
紫やらオレンジやら黄色やらの液体がシズちゃんの孔から溢れ出ている様子はとても卑猥で。
いつものバーテン服をきっちりと着こなして、禁欲的なオーラを漂わせている平和島静雄はどこへいったのやら。
そう思うぐらい滑稽で、可愛い。

「いざや、ぁ、やだ」
「やだ?嫌じゃないでしょ、こんなに銜えておいてさぁ?」

ぐるり、と円を描くように飴を一気に回すと、シズちゃんの目が見開かれた。
シズちゃんはさっきからボロボロと涙を流している。
切なく喘いでは、俺の方を縋るように見る。
その視線と声に理性が千切れそうだった。

「ふぁ、ちが、」
「何が違うの?気持ちいいなら気持ちいいって言えばい」
「ひぐっ、いざやが、いいっ…!いざやじゃないと、いやだぁ…!」

……一瞬思考が停止した。
え、今シズちゃんは何て言ったの?俺がいいって?俺じゃないと嫌だって?
…どこでそんな言葉覚えたのさ。
俺はすぐさまベルトを外して、スラックスも下着も脱いだ。
そしてシズちゃんの中に入っていた飴も全て抜き出す。

「ふぁ!あ、いざ…?」
「俺を煽ったこと、後悔しないでね?」

俺はソファに座って、シズちゃんの重そうなのに軽い体を持ち上げて、ちょうど孔が俺のにくるように下ろした。
それにシズちゃんがビクリと肩を揺らして、俺の肩に掴まった。
それから先端に触れたまま、一向に腰を下ろそうとしないシズちゃんに俺もさすがに苛々してきた。

「俺がいいって言ったのは君だよね?」
「そ、そうだけど、おれ、こんなのしたことないから、わかんなっ…」

いや、してたらしてたで困ったけどさ。
まぁそうだよね、対面座位なんて初めての試みだし。
でもシズちゃんはシズちゃんで頑張っているようだし、その頑張りを待っていてあげようかなと思ってシズちゃんの腰に触れるだけにした。





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